今が楽しいから"今ここ"ではありません!
最近よく耳にする言葉として、「今ここ」と呼ばれるものがあります。
*正解があるのかどうかは正直申して何ともいえませんので、ここでは個人的な考え方で述べていきます
今ここは、よく「現在・現時点を"楽しむ"ための教訓」として捉えている人が多い傾向です。
過去も未来も存在せず、常にあるのは"現在だけ"という概念でしょう・・・
マインドフルネスといった概念が脚光を浴びていることもあり、今ここを提唱するヒトが増えています。
今ここという考え方と夢の実現方法との間には、何か因果関係があるのでしょうか?
過去・未来といった時制は、人が勝手に想像している幻想かもしれません。
動物や植物には、きっとそんな概念などないからです。
そのため、今を楽しんだ者勝ちといった捉え方がされます。
一種の流行語でもあり、辛辣な言い方をすれば「逃げ口上」でしょう・・・
なぜなら、肝心な部分を誤解して解釈する人も少なくないからです。
楽しいというのは、皆が寄り合ってワハハと笑いあえる関係のことでしょうか?
自分がただニヤニヤ・にんまりとできる時間のことのように思われています。
しかし、その程度の考えでは、間違った判断になってしまうでしょう。
一番重要なのは、楽しむためには、一定のルールを理解し成立させる考え方をすべきです。
例えば、サッカー選手は、当然ながらサッカーのルールを知っています。
彼らがサッカーの試合や練習をする時は、その競技に特化したルールに則って行うものです。
では、ある選手が、サッカーをやりながら本当は野球のほうが楽しいと思ったとしましょう・・・
それでも、野球のルールによってサッカーを支配することなどあり得ないわけです。
"今ここ"を大事にしたいからといって、野球のルールでやろうとしたら破たんします。
今、自分はこうしたいからそうする・・・そんな理由を優先して行動すると周囲にとっては迷惑なだけです。
単なるわがままな人とされてしまうでしょう。
楽しくものごとを進行し夢を叶えるためには、いつ(今)・どこで・なにを・なぜ・どのようにしているのかを把握することです。
その場、その状況に相応しい自分であることが大前提ではないでしょうか?
今ここを語るのであれば、5W1Hに従い、周囲との関連性を保ちながら行うことが最初の流儀なのです。
ただ単になんとなく楽しいだけで始めてしまうと、すべてが抽象的になってしまい肝心なことが伝わりません。
世の中がそんな人間ばかりで溢れてしまったら成立しないはずです。
将来の夢を実現させたいのなら、やはりしっかりと考えることから始めましょう!
人間は考える葦(あし)です。
その上で、ある対象について経験を積み重ねるからこそ、閃きや直感が備わるのではないでしょうか?
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